
はじめに
こんにちは!きもの処たにぎでございます。
秋の声が聞こえる美しい季節が到来いたしました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
10月に入り、成人式に近づいて参りましたね。着々とご準備されているかと思います。
ご準備されている中で、この小物は何に使うんだろう…?と思われたことはございませんか?
お着物特有の小物。名前だけ聞いてもいまいちイメージができない…
よって、そんなお悩みを解決すべく本日は振袖小物の襦袢についてご紹介いたします。ぜひご参考にして頂ければ幸いです。

襦袢について
襦袢は、主に長襦袢と肌襦袢・裾よけに分けられます。それぞれで役割がございますが、一体これらは何が異なるのでしょうか?それぞれの項目で解説させて頂きます。
肌襦袢と裾よけ
肌襦袢は、お着物をご着用する時に必要な下着となります。これは、肌とお着物が直接触れることを防ぐ役割があります。お着物が直接肌に触れてしまうと、カビや汚れの原因になります。ご着用後は肌襦袢だけ洗濯して、お着物は風を通すという簡単なお手入れができます。素材は汗を吸収しやすいさらし木綿を用いた単衣のものとガーゼの袷がございます。夏は汗を吸収し、冬は保温効果を高めます。
また長襦袢と異なり上にお着物をご着用された時、袖や衿が外から見えないような作りになっております。お色味は、白や薄ピンクのものが多いです。
裾よけは、裾を良くするために腰に巻き付けてご使用いたします。また肌襦袢と一体化したタイプもございます。これらは、お着物を快適にご着用する上で重要なアイテムになってきます。
肌襦袢のまとめ
・汗や皮脂からお着物を守る
・洗濯可能◎
・袖が短く、外からは見えない
・汗を吸収しやすい素材が多い
長襦袢
長襦袢は、肌襦袢と裾はけと同じく和装下着になります。肌襦袢と異なる点は、これは肌襦袢とお着物の間にご着用するという点です。着物と直接触れることを避け、汚れやカビの原因を防ぐほかご着用された時に袖や衿から見えるためお着物コーデのアクセントにもなります。また、長襦袢には半衿をお付けになって着姿をより綺麗に美しく見せる効果もございます。また、様々なデザインがございますので華やかなお振袖にも長襦袢がよく使用されます。
長襦袢のまとめ
・外から見え、コーデのアクセントになる
・頻繁に洗濯は難しい△
・肌襦袢に比べ、様々な種類やデザインがある
・お着物のすべりをよくし、動きやすくできる
長襦袢のご着用方法
①長襦袢を羽織ります
仕立て衿をお付けになった長襦袢を肩から羽織られて、袖に手を通して下さい。
衣紋は大体指3.4本抜いて下さい。
②衿を合わせます
衿の合わせ目は、のどのくぼみをポイントにされると◎
衿の端はバストのトップに少しかかるくらいが良いと思われます。
③衣紋を固定させます
仕立衿についている紐を下へ軽くお引きになって衣紋を固定させます。この時、締め過ぎませんようご注意下さいませ。
④伊達締めを当てます
衿元を固定させるため、伊達締めを胸下に当てます。
⑤伊達締めを締めます
伊達締めを交差させて後ろで交差させてます。そして片方を折り下げて、脇でしっかりと締めます。
⑥伊達締めを整えます
伊達締めを前に回されて、緩まないよう2回からげて締め、余った部分は伊達締めと長襦袢の間に収めます。
いかがでしたでしょうか?これを機会に振袖小物にご興味を持って頂ければ幸いです。
終わりに
季節の変わり目でございます。ご自愛下さい。